誰も知らなかった宇多田ヒカルと「桜」の関係

公開日: 2016/03/16 SAKURAドロップス ミュージック 宇多田ヒカル 桜ソング 桜流し

日本の桜
先日のしくじり先生に「安易に桜ソングに手を出しちゃった先生」として河口恭吾さんが出てましたが、桜に関連する楽曲の歌詞を分析してみると実に興味深いことが見えてきました。

河口恭吾さんも歌っている桜に関連する歌、本当に沢山あると思いますが、僕が思いつくものだけでも

・森山直太朗「さくら(独唱)」
・コブクロ「桜」
・いきものがかり「SAKURA」
・ケツメイシ「さくら」
・aiko「桜の時」
・宇多田ヒカル「SAKURAドロップス」
・フジファブリック「桜の季節」

これくらいあります。

もちろん、これ以外にもたくさんの桜ソングが日本には存在します。



「桜」に注目して歌詞を分析


では、この桜という言葉が歌詞の中でどのように使われているのかを少しみてみましょう。

・河口恭吾「桜」
僕がそばにいるよ
君を笑わせるから
桜舞う季節かぞえ
君と歩いていこう

・森山直太朗「さくら(独唱)」
さくら さくら 今、咲き誇る
刹那に散りゆく運命と知って
さくら さくら ただ舞い落ちる
いつか生まれ変わる瞬間を信じ
さくら さくら いざ舞い上がれ
永遠にさんざめく光を浴びて

・コブクロ「桜」
桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ
涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった
追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは
いつまでも変わることの無い 
無くさないで 君の中に 咲く Love

・いきものがかり「SAKURA」
さくら ひらひら 舞い降りて落ちて 
揺れる 想いのたけを 抱きしめた
君と 春に 願いし あの夢は
今も見えているよ さくら舞い散る

・宇多田ヒカル「SAKURAドロップス」
恋をして 終わりを告げ
誓うことは:これが最後のHeartbreak
桜さえ風の中で揺れて
やがて花を咲かすよ
恋をして 終わりを告げ
誓うことは:今日が最初のgoodday
桜まで風の中で揺れて
そっと君に手を伸ばすよ

宇多田ヒカルの「桜」のとらえ方


このように同じ桜という言葉を使うにしても、アーティストによって桜のとらえ方がこんなにも違っています。

河口恭吾、森山直太朗、コブクロ、いきものがかり は桜が「散っていく」状態に重点を置いているのに対し、

宇多田ヒカルは桜が「咲いていく」状態に着目していることが分かってきます。

上記の言い方ではまだ少し語弊があるかもしれません。(森山直太朗、コブクロともに「咲く」という表現も使っているため)

さらに踏み込んで言うと、宇多田ヒカルの桜は「まだ咲いていない」のです。

君に手を伸ばす桜は、花が咲いていく様子の象徴であり、過去の恋に終わりを告げ、次に進んでいくことの意志の表れなのかもしれません。

-SAKURAドロップス-


【SAKURA】みんな大好き桜の花 – 日本人が桜に惹かれてやまない理由とは

こちらのサイトでも指摘されていますが、どちらかというと、桜の散り際に美を見い出す日本人。

かたやニューヨーク生まれの宇多田ヒカルの感性・感覚の違いがこの表現に表れていると考えるのは考えすぎでしょうか。


開いたばかりの花が散ってしまう「桜流し」


余談ですが、もう少し調べてみると宇多田ヒカルには「桜流し」という曲があることが分かりました。

-桜流し(Short Ver.)-

開いたばかりの花が散るのを
「今年も早いね」と
残念そうに見ていたあなたは
とてもきれいだった
                      出典:桜流し/宇多田ヒカル

こちらの曲では桜が散っていました。


最近、この本が気になっています。

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